「若者たちの性に何が起こっているか〜セックス嫌いな若者たち〜」2017年思春期学会 北村邦夫先生

学会で聴いたことの書き起こしで、カッコ書きは自分の個人的な感想です。

 

家族計画協会が得た18~34歳の未婚者の特徴とは。
共有すべきデータとして、1263人から得たデータ。

 

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結婚に期待することとして、女性は経済的に充足が得られるということ、男性では性的な充足が得られるという点で差が見受けられる

 

(男女で全然理由違うっていうのがすげえギャップを感じるというかヤバい。女性は本当に自由を手にしているのか。しかし男性も同様にATMとしての役割を求められ続けていてつらみがある)。


結婚にあたり不安なことで圧倒的な不安が経済的な事情。

人工妊娠中絶は17万、1955年は100万超えだったので減ってきた(いつも20万超えてたから減ったわ!)。
梅毒は急増している(これはなぜなのかは分析がまだ完全ではないけど)
2005年~2011年で大学生の性交経験の確率は減少。これはなぜなのか。

 

結婚観の変化と経済的不安


コミュニケーションがめんどくさい
性交については積極性が二分化している(やっちゃった人はやるしやらない人はとことんやらない)。


SNSの普及によるカジュアルセックスが増えているのでは(いやー、それもあるとは思うけど、「晒される」リスクで怖じる人もいると思うよね、元彼のちんこサイズをネットに放つ女子もいるし、LINEのスクショも晒される、個人情報の暴露やそれから始まる攻撃もよく目にするし)。

 

この10年で性交経験のない割合は増えている


未婚女性では30~34歳で性交経験のない割合がかなり上昇(これは、ある程度の年齢を越えると相手が見つからない、セックスへの怖れとかそういうものがあるように思う。実際そういう患者を外来で診ているが、性交経験のない人は大抵一年後にお会いしても変わらないことが多い)。


性交経験のない男性では酒やタバコを嗜まないパーセンテージが高いが、これは経済的な問題ではないかと。酒やタバコに使う金がないと。

 

しかし、若者たちのセックス嫌いは日本に限ったことではなく、アメリカでも性交未経験は増えている。
日本において、20歳未満は男性、女性の性交経験は16~19%程度と少ない。
望まない妊娠を防ごうとピルを推奨し、性感染症を防ぐためにコンドームを使おうと呼びかけてきたが、取り組みは正しかったのだろうか。セックスすること自体にリスクがあるというメッセージのみが発信されすぎたのではないか。性交するのが自然という教育を取り入れていくべきではないか

 

(まぁ学生時代までセックスするなみたいなこと言っておいて世間に出た途端セックスしろって言われても無理がありすぎるわ)。

 

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日本人のセックス回数は年間48回。ギリシャは164回
セックスレスという言葉があるのはおそらく日本だけ。
日本では婚姻関係にあってもセックスレスは47.2%(2016年
2004年は31.9%)(婚姻率が上がれば子どもは増えると単純に考えている人もいるが、それは違うということが示されていると思う)

パパママと呼び合うのもセックスレスを引き起こしているのではないか(まぁこれはどうでしょうね。少子化セックスレスが話題になる前から子を持つ男女がお互いをパパママと呼び合うことは慣習としてあったのではないかな)。


男性は圧倒的に仕事で疲れている人が増えている。(これはわかる。早朝に家を出て、深夜に帰宅する。田舎では年収の高い仕事は都会に比較して少ないために都会に出る、通勤時間とラッシュもかなりのストレスであろう)

 

(一方女性の理由はめんどくさいw セックスレスの原因は女性のセックス嫌いもあるんじゃないですかねw)

 

ここで実際の性交未経験男性の声。ルックスで選ばれるという誤解、コミュ障であるということからの消極性、経済的不安。
生身の女性に対する嫌悪感。風俗に行ったことで女性全体に嫌悪感が拭いきれなくなってしまった。
オンラインでは会話できるがリアルでは会話ができない

 

(これは訓練次第であるし、スムーズに言葉が出てくるまで相手が待つということも非常に重要なことだと思います。実際にネットで知り合った若い子とリアルで会うとき、ネットほど饒舌に、スムーズに言葉が出てこない経験はよくあるが、そもそも脳内に浮かぶ感情や考えていることを思うように口に出すということは意外に難しく、また個人差を非常に感じる)。

 

簡単に異性とコミュニケーションできることも原因では?

 

(昔は黒電話で家族からつないでもらっていたためコミュニケーションに努力を要したということが話されていたが、どうでしょうかね)。


セックスよりも大切なことがある(まあこれはわからないでもない。時間は有限であり、ここまで婚姻や子どもを持つことがイコール幸せではないと認識されている現代で、なおかつパートナーや子どもがいることで自分の時間がなくなると思っている人もそれなりにいるので、自然なながれであろう)。

 

日本の少子化計画はすでに子どものいる人たちのものが前提である。待機児童の解消や妊婦健診無料化などがそうで、セックスをしたことがない、パートナーを持たない層への介入がない。
(ここで突然のスマホが悪いdisあり。???スマホが出る前からゲームはありましたし時間のかかる趣味などもあったはずで、SNSスマホ利用とセックスレスを結びつけるのはちと短絡的かなと個人的には思いました)

 

小括とパートナーと距離をつめる手順のスライド、これはぜひ学校教育に取り入れてほしい!

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感想として、若者はセックス嫌いというより、生きる、生活することがギリギリで、セックスどころではないというか、そういう現状がセックスレスやセックス未経験の増加を招いているのではないでしょうか。

要するに5000兆円くれみたいな話。