職場に子連れで行けるようになるのは望ましいだろうが、それが議会だとどうなのかと思ったこと

熊本市議の女性が乳児を連れて議場に入って退場を言い渡された件、妊娠中から子連れで議場に入ることや託児所の問題については提起していたものの、シッターを雇うなどしたらどうかと提案され、個人的な問題とはしてほしくなかったとのことなのだけど、善悪の問題ではなく、疑問に感じたこともいくつかあり。

 

子連れで出勤できる職場であってほしい
保育所の拡充を

 

ということはあまりみなさん異論がないと思うのだけど、
じゃあ預け先がない場合、何歳まで職場に連れて行っていいんだろうか。職場というか、議会に。

 

それと、市議会は年間100日ほどで、話題の議員は出産後ずっと欠席していたらしいのだけど、この方って天涯孤独な方なのかしら。
でも、最終的には知人に預けたとのことなので、それは可能であったということですよね。

よく女性だけで子育てしてるCMなど「夫は何してるんだ!」って炎上するけど、この方の夫っていないのかしら。


私自身は母親だけが育児をするのはいかがなものかという考えなので、夫が育休を取って妻が議会に出るということがあってもいいと思うのだけど。まぁ産後半年ちょいだし、無理して働かなくてもいいんじゃないか感もあるけど。

 

そして、お給与は熊本市議の場合、月に67万らしいのだけど、ただの一度もシッターを雇ったり、知人や家族に預けることもなく初めて出席したのが規定では許されていない子連れと。
みたら熊本市も保育園の空きはさほどなさそうですが、逆にその状態で市議のための託児所の方がやはり優先されるのかしら。
議員の場合は議会に出ないと給料が出ないというわけでもないみたいだけど。
そのへんが一般企業とは違うような。

 

人にはいろんな事情があるし、家庭環境もあるので個人のやり方に口出しするのもいかがなものかと思うけれど、公人としての問題提起なようなので、つっこまれるのは想定内だろうということで書いているのだけど。

 

例えば医師の場合、たまに子どもが医局にいることはあるのだけど、カルテなど個人情報の見られる区域ですし、違和感はあります。どの職場でも子連れでいいということにはならないでしょうね。
昔の上司の産婦人科女医は、夜中に緊急で呼ばれて子連れで出勤したが、子どもは看護師の控え室に転がされたままで、緊急事態だから当然面倒見る人がいるわけでもなく放置。
子連れ勤務が可能なのは、周囲に面倒の見られる人員がいるということが前提になるのだろうと思います。
子どもが保育園に入れない女医は子連れで仕事してるかというとそこはシッター雇ったりしていて。もしくは家族に負担かけるか自分の勤務を制限するないし数年休業。

 

議員さんを擁護している方たちは「職場のみんなで子育てするのはあり」という意見のようだけど、一般企業や学校ではあり得るとして、議会という場ではどうなんだろう。
規則だからダメと一律否定するのも、今後子育て中や妊娠の可能性のある女性は議員になる道が狭くなるわけで、そこは将来的に改善されるべきだと思うんだけど。何かしらの子連れルールは必要そうな。

 

まぁ、女性が多く想定されていない職場に早期に復帰する場合は相談先もなければバッシングも受けやすいし、ドンづまった結果、子連れで議論を巻き起こすしかないという何十年も変わらないままの社会情勢が浮き彫りになったなと思います。私含めて事情を知らない者にいろいろ勝手に推測されて書かれるわけだし。